キャノピーの塗装法
さて、ドイツ機は窓わくが多くて難しいといわれます。
筆者はマスキングゾルを2回塗りし、片刃カミソリの先を鋭角に折ったもので、カットしています。(写真)
これも、窓枠を塗装し、乾燥後、もう一度軽く境界にカミソリを入れ、マスクゾルをはがすと簡単に作例のようなキャノピーの塗装が実現できます。
(72 モノグラムDo17Z-7から)
詳細
枠の多いキャノピー塗装法
筆者はずっとMr.マスキングゾルを塗り、枠部をカミソリでカットする方法ですが、何の問題もありません。
(こつその1) マスキングゾルを2回塗り
ゾルを1回塗って乾かした後で、もう一度ゾルを塗る。つまり2回塗りするわけです。
理由は1回塗りでは、ゾルの乾燥膜の厚さが薄すぎて、目に見えないピンホールがあるのか、
上塗塗料がとれない、ゾルがはがれないケースがあるからです。
皆様がお困りなのも案外こんな所なのかもしれません。
(こつ2) カミソリの刃
カッターナイフでは刃が厚すぎ切れ味が今一つです。
私はおなじみ貝印の長刃カミソリを先を鋭角に折って使用していますがこれまでの経験では刃が薄くて一番いいようです。
鋭角に折るには刃がステンレスでなくハガネ刃である必要がありますので、一番安い LR-10BD という品種が最適です。
(ピンクの柄10本いり138円スーパーダイエー等)刃を折るときには上から紙や布ではさみ、
くれぐれもケガをしないように気をつけて下さい。
その昔カッターナイフが出現する以前は鉄道模型のペーパー車体切り抜きのための基本テクで皆使っていました。
又、このカミソリはデカールの切り抜きにも最適です。このテクは今度詳しく紹介します。
(こつ3) 塗装後、もう一度軽く境界にカミソリを入れる
枠部に上塗塗料を機体内部色、機体外部色の順に塗装します。
充分乾燥し、マスキング部のゾルをはがす時にもう一度、境界にカミソリをいれると、きれいにとることができます。
こうやって作例のように枠のエッジが直線にきれいにできるわけです。 (72 フジミ Ju-87B)
貝印の長刃カミソリ LR-10BD
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