塗装編その1
1 手書き文字
胴体のコードR4 HKは流用できるデカールが見つからず、手書きになりました。
写真のように、マスキングテープに鉛筆で下書きし切り抜き、透明クリアで筆で下塗り後、
グンゼ特色337グレーで筆塗りしています。
透明クリアで一度下塗りするのは、テープを切り抜いた隙間からグレーがこぼれるのを防止するためです。
また、完全に塗料が乾燥後、境界に一度カミソリを入れてからテープをはがしますと、キチっとした文字になります。
手書きの文字がうまくゆかない方はぜひお試し下さい。きっとうまくゆきますよ。
(72 モノグラムDo17Z-7から)
2 ヘリコプターのエンジン部金網のお手軽表現
全体塗装後、金網部分の周囲をテープでマスキングしておいて、まずつや消し黒に塗ります。
次に、金網のごとく、縦横にカッターナイフで、片側がめくれるように細く切目を入れていき
金網モールドを再現します。
そして、シルバーでドライブラシをごく軽く行い、マスキングテープを取ると、
めくれあがった線が金網のように浮き出てくるという按配です。
これを逆に切り目をいれてから、つや消し黒で塗ってしまうと、
せっかくの線が埋もれてしまい、銀のドライブラシがうまく行きません。
つまり、作業の順番がミソなのであります。
(72 TAMIYA ヘリHSS-1から)
3 筆塗りのコツ
全面を筆塗り塗装するとき、4回くらい乾かしては塗重ねた方が筆塗も目立たず、結果は良いようです。
筆むらと言われるものの半数は塗り厚が薄いため、下地が見えているためと思われます。
単に数回乾かしては塗重ねるだけで筆むらが見えなくなりますので、お困りの方は是非試してみて下さい。
最近の流行は、薄めの塗料を 細めの筆で斜め、斜め、縦、横方向に塗り重ねます。
ばっちりと筆ムラが消えます。
筆塗りのニュアンスが欲しい時は、最後の回の上塗りを 気流の方向に少し筆ムラを残すように塗ります。
4 マホガニー色で下塗り
最近、筆者が流行らせている塗装法です。まず、サーフェーサー1000でしっかりと下塗りをします。
リベット打ちはこの後で行うとやりやすいようです。
そして、リベット打ちの後で、1000番のペーパーで軽くならしておきます。
この後で、全面をマホガニー色で下塗りをするわけです。AFVの下塗りから思いついた方法ですが、
上塗りもよく色がとまり、結構味がでてきます。
例えばドイツ機ならば、このマホガニー色の上に下面のライトブルーをグンゼNo.20を使って塗ります。
パネルラインを残しながらパネル毎にピースコンで吹いて行きます。
影になる所はマホガニー色をそのまま残してもいい感じになります
。
最終段階で、ローアンバーの油絵の具で墨入れして強調すると、いい感じに仕上がります。
好みはあるでしょうが、一つの手法として、トライされるとよいでしょう。
上面も、ダークグリーンNo.17、ブラックグリーンNo.18をそのまま使用ししてもいいでしょう。
これもマホガニー色のパネルラインを残すように意識しながら、ピースコンで塗装していくと、
いつもと違う変化のある作品が現われます。
(72 フジミ Ju-87Bから)
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