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デカールの余白切り抜き方法


 デカール余白の処理はモデラー共通で抱える問題です。
今回はプロのテクニックを紹介します。

  実はこの方法は筆者が幼少の頃初めて買った 
1967年6月号のモデルアートのアイデアコーナーに
親切な絵入で掲載されています。

以来30年に渡って、筆者のプラモライフを充実させていただいています。
モデルアートから最初に得たテクニックとして、本当に感謝しています。

掲載されているのは両刃のカミソリを折る方法ですが、
取扱が危険なので、柄のついた長刃カミソリを使いましょう。

 

 まず、貝印カミソリのLR-10BDというハガネ刃の長刃カミソリを購入します。
スーパーダイエーで10本入138円でした。

ステンレス刃のBTM-5Hや、炭素工具鋼のLGa-5Hという5本入の高級品では、
後で刃を鋭角に折ることができません。
必ず、ハガネ刃の安いものを購入して下さい。

 紙や布にはさんで、図のように刃先を鋭角に折ります。折るときは
けがをしないように充分注意して下さい。
 

 デカールを所定の位置に張り付け、一応落ち着く1時間後ぐらいに、鋭角の刃先で、
デカールの字のフチをなぞるように、軽く切ってゆきます。
デカールはごく薄いので、力を入れる必要は全くありません。

 字の多い所等は切れ味が悪くなると、途中で刃を折って、新しい所を使うようにします。
最初は主翼のハーケンクロイツ等で練習されるとよいでしょう。
 
 切り終わったら、先の細いピンセットで不要な余白部分を起こしてとり去ります。
胴体など、字の輪郭を細かく切ってゆきますが、
面倒であれば、字の中抜きは省略してもいいでしょう。

 難しく聞こえますが、効果は想像以上で、エッジの印刷のぼやけたデカール等も
しゃきっと仕上がります。
 
のりが薄くて切り抜いた字が浮いてしまったら、細筆にのりをつけて補修します。
筆者はPRO-HOBBYのスライドマークセメントを使っています。
グンゼのマークセッターも使いやすいです。

 仕上げにフラットクリアをデカール保護を兼ねて吹いておくと完璧です。



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田口 博通 

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