工作編その2 (主翼前照灯)
翼に前照灯がありますが、透明部品が用意されておらず、むくのままのキットがあります。
この工作法を具体的に紹介しましょう。絵をご覧下さい。
(1) 前縁の切り取り
まず、主翼上下の接着後、前縁を切り取ります。
レザーノコなどを使わずとも、カッターナイフで筋彫りに沿って切り込みを入れて、
少しずつ削ってゆくだけで、簡単に切り取れます。
整形しながら両側に幅1ミリ程大きめに切り取りましょう。
後できれいに見せるためにぎりぎりの大きさに作らず、大きめに作る所がコツです。
(2) 透明アクリル
透明部品には筆者は5mm角の透明アクリル棒を使っています。
東京ではハンズの他、よく駅ビルで見かける画材専門店等にあります。
40cmぐらいの長さで100円程度です。1本買うと一生ものです。
これを所定の幅より少し大きめに切り、主翼の切り欠きに合わせて、幅だけやすりで削って合わせてゆきます。
削り過ぎて少々隙間があっても構いません。
(3) ライトの塗装
次にこのアクリルの主翼との接着部になる所に1.5mm径のドリルで浅い穴を開け、銀色を流し込みます。
これが表から見ると、ライトに見えるわけであります。
主翼切り欠き部と透明アクリルの接着断面部に銀を塗って乾かします。
これを忘れずに行っておかないと、接着後、プラの生地が見えてしまい興ざめになってしまいます。
(4)接着
接着は、瞬間接着剤で多少の隙間も強引にくっつけてしまいます。
15分くらいでしっかり固まった後、主翼前縁形状にあわせ、半丸やすりで削ってゆきます。
この時に5mm角のアクリル棒の半分くらいをやすりで削りとることになるので、
時々やすりが目詰まりしないように水をつけながら作業するといいようです。
ほぼ形状が出てから、400番、800番、1200番と耐水ペーパーを目を細かくしながら、磨いてゆきます。
最後に仕上げとして金属磨きのピカールを柔らかい布(古い下着シャツ等)につけ磨くと、つるつるになります。
(5)マスキング
もともと両側1mm程大きく作っていますので、所定の大きさにマスキングゾルでしっかりとマスクします。
その上で、全体を塗装します。
(6)できあがり
後の全体塗装後、傷をつけないようにそっとマスクを剥がすと、透明ばっちりの前照灯ができ上がります。
日本機等にも応用してみて下さい。
(72フジミJu-87Bから)
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