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塗装編その2


1 つや消し剤

 筆者は筆塗用のつや消し剤には粉末タバコライオンを使っています。
(スーパーで200円ぐらい。赤い金属箱に入った粉末で主成分は炭酸カルシウム)。

理由は強いつや消しを得るために、グンゼの30フラットベースを入れすぎると、塗装面で凝集したり、
ひびわれが生じる事がありますが、タバコライオンの場合は一切ありません。

ただし、ピースコン吹き付けには不向きです。
粒径が大きいので、ピースコン内部にたまってしまうので、避けて下さい。
(72 ハセガワ アベンジャーから)


2 布張り塗装


 第一次大戦の複葉機は機首以外は布張りなので、絹の紗ムラの感じを出してみたいですね。 
機軸に対し45度、-45度と1回毎に方向を変えて
筆洗い用のラッカーシンナーでプラをサッと溶かして筆ムラを残します。
手早く行なうといい感じになりますよ。

注意点はくれぐれもラッカーシンナーをつけすぎないようにすることです。
塗装は、「筆塗り」が最も簡単です。

 イギリス機の場合、下面はグンゼNo53ライトカーキ(バフ)を、上面はNO.54カーキグリーンを使っています。
これもプラ下地色が見えないまで、45度方向で塗り重ねると、筆ムラもなく、布張りの感じが出るようです。
(72 ソッピースB1から)


3 木目塗装

 翼間支柱と、プロペラ等の木部はぜひ木目の感じを出したい部分です。
 プロペラ等木目部で作例の手法を紹介します。

まず、下地につや消し黒もしくは、マホガニーを塗り、細筆でバフ、ウッド、オレンジ等で
木目方向にかすらせます。
仕上げにクリアオレンジを上塗りすると、結構見られる木目塗装が得られます。

この方法は車のダッシュボード等にも応用できますよ。

クリアイエローを使うとまた違った感じになるので、試してみて下さい。
(72 ソッピースB1から)


4 墨入れには油絵の具を

 墨入れはエナメルのつや消しブラックだと強すぎ、ともすれば、おもちゃっぽくなるので、
油絵の具のローアンバーを使われた方が自然と思います。ローアンバーは油絵を描く時に、
輪郭によく使う色です。
(48 ハセガワ ドントレスから)


5 ハゲチョロ塗装

 主翼や、カウリング前縁の下地金属部がちょろと顔を出した表現にチャレンジしてみましょう。

方法は、まず、薄手のアルミテープを主翼などの前縁に張り付けます。
筆者はアルミ箔裏面にマイクロのメタルフォイルアドヘッシブを塗って使いました。
カウリング等の曲面は、つまようじ等でしわをのばしながら、張り込んでいきます。
メタルプライマーをアルミの上に塗っておくのをくれぐれも忘れずに!

 ここに通常塗装後、粘着テープなどでペッとやると、
いい具合に塗料がはがれて下地アルミが顔を出し、あこがれの実感あふれるはげちょろ塗装が
得られるという按配です。

 がやってみるというは言うは易し、行うは難しで、
ほどほどの塗装のはがれ方にたどりつくにはかなりの修行が必要なようです。

まず、プラ板の上ででも練習してからとりかかった方がよいでしょう。是非トライの価値ありです。
(72 ハセガワ 一式陸上攻撃機22型から)



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