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F-4B ファントムⅡ フジミ72  

(M.A 1996年10月号)


キットについて

 既にこのフジミ72ファントムも発売から10年経ってしまったが、発売当時はまともな72ファントムといえばエッシーC/J しかなかった。フジミがJ、C/Dに続いてB型を発売した時は、やってくれましたね状態。

 これでやっと60年代ベトナムが作れる、この日のために買い貯めたマイクロデカールがバンバン使えるぞと小躍りしたものだ。フジミのシリーズは上品な全面スジ彫りの好キットで、その後、ハセガワから72の新ファントムシリーズが発売されるに及んで、少し影が薄くなった感はあるが、現在の目で見てもいずれも充分な出来である。

 さて、今回は幼少の頃からの憧れ、ドクロマークのVF-84にしたが、この部隊で使用した機体はB型でも最初期に当たり、最もシンプルな機体である。後期のB型は戦訓から、ECMアンテナ類が追加され、改修を重ね、N型となっていくわけだ。ファントムフリークにとっては、作ろうとする機体をリサーチしてウンチクを傾けるには絶好の対象である。


コクピット

 残念ながらこのB型のコクピットは第1世代で、先発エッシー、イタレリのそっくりさんでインパネ、サイドパネルはデカール表現。エジェクションシートも薄い貧弱なもので不満が残る。この後発売の第2世代のブリティッシュファントムではモノグラム風で索晴らしいコクピットとなっている。お金のありあまっている人は第2世代キットからごっそり流用するというのが一番楽な解決方法ではある。

 後席右側のサイドパネルは海軍機では御存じのとおり、空中給油装置の格納のため キャンバスで塞がれていた。写真のように胴体に組み込み後、エポキシパテで埋め、布バンソウコウを貼りキャンパスを表現した。内部色はFS36231(Mr.カラー特色3l7)、ツヤはしっかり消しておこう。こういう所はわざわざ吹き付けせずとも、筆塗りで充分。

 


主翼

ちゃんと薄型タイヤと上下バルジのないB型翼になっていてエライ(現在では当たり前だが、昔のブラモはJ型と同じ主翼が入っていたりしていいかげんだったのだ)! 

 B型の前縁フラップは主翼付け根まで可動部となっており、キットのスジ彫りで正解だが、いくぶん単調だから、可動部は再度強めにスジ彫りをなぞるとよいだろう。

 さて、上下接着後よく見ると、表面のいくつかの部分にヒケがあるので、一度、グンゼ産業のサーフェイサー500を広めに塗り、乾燥後、さっとペーパ一がけをする。埋まったスジ彫りは後で彫り直す。このヒケ修整はやるやらないで大違い。

下面のアンテナハウジングはVF-84の場合、説明書どおり削り取っておく。また、上面主脚リンクの小バルジは、主脚付け根真上に接着後、周囲となめらかにつながるよう溶きパテで修整する。

 後縁の燃科排出ベントは一度削り落として、カマボコ板やすりで後縁をシャープに直線に成形した後で、最後に真鍮パイプをつぶしたもので再現しておくと あなたもファントムフリークだ。

 


塗装、マーキング

 上面ガルグレイFS16440(Mr.カラ一特色315)、下面ホワイトFS17875(特色316)のお馴染みの塗装である。VF‐84の各フィンチップはイエロー。キットのデカールはスケール、文字体とも正確で細かい注意書きまで入っている。(B型は初期のもの程注意書きが機体のあらゆる所に見られる)。私は、垂直尾翼の海賊旗のみマイクロNo.65をオーバースケールを承知で使った所、迫力倍増。仕上げにデカール保護のためにクリアーを吹いておくとよい。排気口まわりの耐熱材には大きなリベットが打ってあるので、耐熱銀塗装後にリベット打ちをすると実感も増すようである。


武装とアクセサリー

 各部のアンテナは洋白板かテレフォンカードでうんちくを傾けながら取り付けよう。タイヤはちやんと薄型になっている。ファントムはベトナム戦の主力戦闘機だから、武装も楽しみの一つ。今回は作例のため、キットの純正パーツを使いスパロー×4、サイドワインダー×4のMIGCAP出撃用のいでたちとなった。

ちなにVF-84はサイドワインダーランチャーの先端もイエローに塗装することをお忘れなく。

というわけで、あなたもVF‐84をものにすることができたと思う。この勢いで全VF制覇というのもいかがかな!



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田口 博通 

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