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RF-4C フジミ72

(M.A 1996年 12月 から)


 

 

 今回の私のお題は、フジミ72長鼻シリーズの中からRF-4C。RF機首はリファインドノーズ部品のみが入っています。したがって、70年代ベトナム戦当時の旧ノーズの機体にしたい場合は、海軍型RF-4Bから機首部品の流用をせまられますので、メーカーさんには両タイブを是非入れていただくようお願いしたい所です。

 

一度は作つてみたかったZZ

PACAF唯一の戦術偵察飛行隊として朝鮮戦争以来、嘉手納ABに駐留していたおなじみZZ、18TFW/15TRSのヨーロピアン1オーバーラル塗装にしてみました。キットの箱絵はマクラレンAFBで開催されたPHOTOFINISH’85に出場した赤い鳥居をファントムがくぐってくるという派手な記念塗装です。ウイリアムテル出場のF-l5「SHOGUN」に対してこちらは「NOGUN」とはご愛敬です。この記念塗装でリファインドノーズの機体としては、AF66-0440の姿がKALMBACH BOOKSに写真があります。作例は空自T-4の余りデカールの切り貼りで数字合わせをしています。ちなみに、キットデカールのAF68-0551は残念ながら旧ノーズなのでキットからストレートに作ることはできません。RECONNAISSANCE AIR MEET’86に出場した時の雄姿が航フ87/3月号にあり、ハセガワ72のデカールに入っています。また、同じくキットデカールの白シャドーZZがめちやかっこいい隊長機AF72-0155は航フ85/8月号/56Pに着陸する鮮明な姿がとらえられており、リファインドノーズなので、このキットからそのままで作ることができます。これも私の憧れの機です。以上いずれの機体共、ヨーロピアン1オーバーラル塗装ですので、説明書の塗装指示は下面が全く違っています。下面迷彩パターンは作例を参考にしてみて下さい。作例の塗装Mr.カラー特色を使用し、No.301(ダークグレイFS36081)、302(ダークグリーンFS34092)、303(グリーンFS34102)の3色です。垂直尾翼先端はもちろんスコードロンカラーである。つや消しブラックと黄、黒のチェックです。両側エアインテーク側面におなじみ「将軍兜」マークがあります。デカールの保護を兼ねてフラットクリアーを吹き付けツヤを揃えておくと、実機さながらのシックな機体姿が出現します。と今回はいきなり塗装から入ってみました。完成の姿が頭に浮かんだ所で、フジミRF特有の注意点のみ書いてみます。その他は10月号の同シリーズF‐4Bと同じです。

偵察カメラ

RFの特徴の偵察用機首ですが下面カメラ窓全てが一体となったうまい設計で、窓のマスキングさえすれば非常に楽にRFを作ることができるようになっています。このファントムは機首におもりは必要ありません。機首の中はがらんどうですので忘れずに内部をつや消し黒に塗り、是非カメラを自作して仕込んでおきましょう。外からはレンズ部分しか見えませんので、図のような物をランナーで作り、レンズは断面をシルバーに塗り、5分間エポキシを盛っておくと、それらしくみえるようです。

 さてRF-4Cのカメラは前方KS-9lというのが一般的な運用でした。実機のカメラガラス窓は無反射(AR)コーティングがされているようなので、透明青紫かスモーク黒等に塗っておきましょう。最近のパソコンのDISPLAYCRTにもARコーティングされているものが多いので、パソコンショッブの店頭等でその色調など参考にしてみて十さい。:干渉膜なので、見る角度によって赤紫から、青紫まで色調が変わることと思います。また、操縦席前部ウインドシールド中央のガラスも写真では一見、透明ブルーに見えますが、同じくARコートがされているはずですので、それを塗装で再現するのも面白いでしょう。機首側面のラムエアインテークは段が出るので、胴体に溶け込むよう注意しながらパテ盛り修整します。実機イメージはラムエアインテークが飛び出ているのではなく、胴体からストレートに分かれているのです。ここだけは丁寧に修整すると最高の完成姿になります。機首のピトー管は細いステンレスパイプ等に置き換えるとグッとシャーブになりますよ。

コクピット、胴体

このコクピットはl0月号のF-4B同様にフジミ第1世代のもので、パスタブ、デカール表現となっています。胴体第3風防の下になる部分はカットし、後席のインパネの上部に、余りデカールを貼って迫加インパネらしきものを作り、接着しておくとなんだかそれらしくなりました。シートはキットのままでは薄くて貧弱なので、是非図のように後部にブラ板で継ぎ足して迫加工作してみましょう。ベルトはいつもの釣り用板鉛。改造したシートの写真が10月のF-4Bの記事にあるので参考に。コクピットが深すぎるので、そのままでは落ち込んでしまうため、シート底部に1.2mmプラ板でかさあげして調節します。

胴体後部のフラッシュカートリッジ イジェクターはRFの特徴なので開けてあります。もちろん整備時以外は閉じている場所です。キットの孔の数から推測すると高空用M123(40発)を搭載しているようです。ここの塗装はシルバーで、ドア内部はREDとなっています。

主翼内側パイロンはとがった海軍型ですが、これで正解です。ここにAN/ALQ1l9ECMボッドを装備します。これらの加工、塗装には航フ別冊ILLSTRATED No.l9が非常にいい資料になります。

作例の水平尾翼の無塗装部分は最初にシルバーに塗った後、ローアンバー色のパステルだけで色の違いや外板のリベットラインを表現しています。こういう手法も研究すると面白いものです。以上、キットの素性がいいので、72スケールですからほとんどストレートに身近な素材を使った簡単な迫加工作だけで、かなりの完成度が狙えます。RF各塗装のコレクションというのも至近距離のターゲットにできますよ!



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田口 博通 

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