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F-4C ファントムⅡ エッシー48(M.A1996年10月号) エッシーが倒産?してからしばらく経つが、このキットはまだ店頭にいくつか残っているようではあります。シリーズでこのC/D型の他、E型やJ型が発売されていたようです。発売時期がモノグラム48の後で、実機のらしさ感の点で比較され損をしていたが(そりやモノグラムにはかないませんよ)、きれいな表面仕上げと全面のスジ彫り等、後発の他のキットよりも優れていた点もあり、それなりにマニア受けしたキットでした。現在では他メーカーからもっといいキヅトが流通しているので、今回はストレートに軽く作ってみましょう。 なんとかしてくれのコクピットバスタブ方式で、インパネ、サイドパネル共デカール表現となっていますが、このデカールがバラバラ事件となり全く使えない困った代物。しかたなくイタレリ48から流用しました。マイクロのスーパーフィルム液を持っている人は、あらかじめデカールに上塗りしてから使うと良いでしょう。 前席後部の隔壁がないので、ハセガワ48を参考にプラ板で自作して追加しました。こういう時に各メーカーのストックがあると本当に重宝します。胴体内の造作ですが、48にしては何にもないので、モノグラムを参考に写真のようにスコッチのプラスチックテープ(白い部分)を重ね貼りし、BOX類はブラ板で自作し再現しています。このプラスチックテープはいわばプラペーパーの裏に粘着剤が塗ってあるようなものでハンズや大きな文具屋で売っています。ちょっとした追加工作などあれば大変重宝します。 シートですが、写真のように形状に大きな誤解があるようです。真ん中がエッシー、左がハセガワ、右がハセガワを参考にエッシーを修整したものです。キットのシートを下半分カットし、1.2mmプラ板からクッション、ヘッドレストを作っています。フェースカーテンハンドルは針金、ベルトは板鉛です。作例なので最初、前席に自作シート、後席にエッシーオリジナルを入れておきましたが、どうしてもカッコ悪いので、後席はハセガワ流用を放り込んであります。
基本工作カが必要な胴体インテークは割りとすんなりと決まります。 やはり可変ベーンは一度切り離すと、全体塗装の時に具合が良い。機首4と胴体のつながりが悪く、上側面がいびつになるので、写真の部分にパテ盛り、瞬間接着剤盛りを行うとよいでしょう。 胴体と主翼の上面接着部はピタリと合いますが、後面接着部に2mmの大きな隙間ができますので、これも写真のようにプラ板で埋めます。このように基本工作力を堪能できるキットです。 ついでに垂直尾翼付け根のエアスクープは一度カットし、テレフォンカードを切り出して自作しておきました。 脚、アクセサリー脚柱は太め、ガッシリしていてよいでしょう。脚扉は閉状態でモールドされているので、切り離しを丁寧に行なおう。 ジェットノズルだが、キットのままではE型用になってしまうので、前部にプラテープで3mm幅ぐらいのバンドを巻いてあります。 キャノピーはあまり合いがよくないので、すりあわせ加工を入念に行なおう。アクセサリー・武装はキットオリジナルのものだが、そんなに悪くはありません。不満の人は他キットから流用してはいかがでしょうか。 塗装、マーキングMr.カラー特色を使い、直吹き付けでべトナム標準迷彩とし、キットのデカールが全く使えなかったので、マイクロデカールを使用しました。 ミーハーなので、ロビンオルズ機となりましたが、キャノピーのシール塗装が少しバランスが悪かったようです。 |
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田口 博通