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BACライトニングFMk.3 エアフィックス72 

エアフィックスの古いキットをシャープに作り変えます。(M.A 1998年6月号)



 春うららのライトニング特集!

以前では、全く考えられないことで、エアフィックス48の出現のおかげです。プラモ続けててよかった。
 で、このエアフィックスの72の方は基本的には非常に古いキットで、最初にMA誌にライトニングが登場した1967年には既に存在していました。
この当時Mk1として、市場に出ていたものにF Mk3タイプの垂直尾翼をつけ直し、実機同様、近代化を計ったものと思われます。
このキット最大の利点は下面燃料タンクが短いタイプであることです。個人的には華やかだった時代の派手な塗装も可能なMk1の方が好きで、存在価値もあると思います。Mk1への逆改造の素材としても使えるでしょう。
 というわけで、このキットはコクピット、脚、ミサイルなどの造作も含め、30年前の水準です。
ですから、機体のプロポーションは雰囲気が出ているのですが、少しもったりとした柔らかめのプラ材質で、厚めの翼エッジ、強めの浮き彫りパネルライン、レンズのように厚いキャノピーガラスとエアフィックスお約束の伝統が保存されています。しかし、最近、どの新発売の72キットを手に取って見ても表面モールドが韓国アカデミー風に画一化されており、なんだかつまらく感じるのは筆者だけでしょうか。それに比べ、往年のエアフィックスらしさを楽しむならば、まさにこのキットに限ります。


胴体

 コクピットは形状があいまいなシートがあるだけです。さすが、いにしえのキットなのだ。パイロットを搭乗させて、ごまかすのもいいし、気が向いたら、床板、計器盤などを追加しましょう。筆者はシートを他キットから似た形のものを流用した所、結構見られるようになりました。
 エアインテークは胴体にうまくあいません。リップ部が真円になるように接着後、ポリパテをもっこり盛ってから、整形しました。
 ポリパテはタミヤパテよりも、乾燥固化が早く、時間が限られているライター御用達の一品であります。
使用頻度もそう多くないですから、大きなチューブで購入しても、使いきらない内に自然固化で使えなくなります。筆者はワークの小チューブのモリモリ40gを使っています。1年前に買ったのにまだ半分も使っていません。
 
マッハコーンは悲しくも、先端が思い切り丸まっているので、切りはなし、やすりで先端をビシッと尖らすように修正後、組み立て最終段階で取り付けると、作業も楽です。胴体に垂直尾翼をとりつけ後、2皮ぐらいむくつもりで、400番くらいのペーパーで表面をすり落としました。全体にシャープさが増し、エステに通った?みたいにスリムビューティなジェット機のシャープさが出ます。


 主翼は上下貼りあわせの隙間をパテで埋めておきます。柔らかいプラ材質のためか、前後縁ともエッジが丸まっているので、思いきって前、後縁を薄く、薄くペーパーで削ってあげましょう。
翼端形状が丸くなっているので、角がでるように、修正して下さい。
水平尾翼も写真を見て、取り付け部形状を修正しましょう。
この3点を最低行うだけで、これが、エアフィックスのキット?というくらい印象が変わってきます。


今月のヒント

翼のフィレットの修正方法です。
例えば、主翼前縁と胴体のつけねなどピチっと隙間が空かないようにパテで整形したいものです。
このパテですが、タミヤパテに瞬間接着剤を1滴たらし、ネチョっとかき混ぜて、固まらない内に使います。
硬化が早いので、5分くらい立つともうペーパーで整形する事が可能です。
同様にして、水平尾翼前縁フィレットもこのパテを使用しています。


 

塗装

全面のモールドをすり落としてしまったので、凹に彫り直しました。
その後、サフェーサー1000で下塗りを行っておきます。
 ハセガワ同様、 グンゼの特色を用い、説明書通りのグレイ3色迷彩としています。翼下面no.332 ライトエアクラフトグレー ,胴体no .334 バーリーグレー , 上面no. 335ミディアムシーグレーです。墨いれには、油絵の具のバーントジェンナーを溶いて用いました。デカールはキットに付属の箱絵のものにしました。



小物

 前脚、主脚などはハセガワから全て流用しました。
主脚カバーが平板状になっていますが、内側がへこんでいるのが本当です。他の脚カバー類は、全て0.5mm厚のプラ板で作り替えています。
ミサイルもハセガワからランチャーごと流用しました。
 キャノピーはレンズのように厚いので、塩ビ板で、久々に絞りだしました。絞り用型はキットのキャノピーにポリパテをつめて、使用しています。 キットの元のキャノピーは、そのままではドーサルフィンとうまくつながらないため、かなり削ったつもりだったのですがそれでも削りたりなかったようで、大きめになってしまいました。
前部ウインドシールドと胴体に隙間ができると、かっこ悪いので、その部分をスコッチのプラテープでカバーしてあります。御試し下さい。
 
 ここまでやると、キットも本望でありましょう。ストレートフロムボックスで作っても、30年前のエアフィックスがシャープに蘇ります。




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田口 博通 

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